山からの水が、家の裏を小川となって流れている。

まあまあな水量があって、朝はその小川がたてるガブガブいう音で目がさめる。

杏の実が、流れに吞まれながら勢いよく流れていく。

落ちている杏の実を、ぼちゃん、とほうりこんで流すけれど、あっという間に姿は見えなくなってしまうのが少し残念だ。

もう少しどんぶらこ、と流れてゆく様子が見たかった。

五月、雨が降って

雨が降って、木やはっぱが濡れた、森の匂いが、つめたい夜風にのってやってくる。

 

五月はなんて美しい季節なんだろう。

 

夏至までの、魔術的に高揚するテンション。

 

令嬢ジュリーや真夏の夜の夢のように、妖精たちがダンスして、そのバイブレーションが幻惑的な夢をみせる。